誰もが想像すらしないことだと思いますが
物には命が宿っていて誰かが起こさない限りずっと眠ったままであるということ。
シャーマンは常日頃から物と意思疎通を図ろうとし
魂が目覚めた物は人を守り育てる役割をもつ一個の独立した存在(者)に変わります。
「形代の法」といい
陰陽師の世界では式神として物を自分の変わり身のように操りますが
秘儀に触れることのない一般の方にはなかなか物を操るのは難しい。
西洋秘儀版「形代の法」では物に自分自身の魂を宿し、揺さぶることで
眠っていた魂を起こし物と意思疎通を図ることを目指します。
西洋秘儀で物を式神に変えられる便利な点は
誰でも簡単に技を取り扱えること。
影響は東洋の式神を作ることとさほど変わらないこと。
眠っていた物が目覚めた時その物に呼応して
様々な物が自分自身に話しかけてくるような感覚が目覚めるかもしれません。
また自分の魂を入れて目覚めた物は
人間を自分を守ろうとしてくれる実に優しい存在だったということに気づくでしょう。
昔の日本では物が100年愛されるとそれらが一つの魂を宿し
付喪神(つくもがみ)と呼ばれる存在になると語り継いできました。
この秘儀で一番貴方が得られることは
自分自身の苦厄を祓うだけでなく
周りの物が貴方の味方だったということに気づくことだと思います。
心の平安を感じる秘儀の一つ「形代の法」を是非多くの方に学んでいただければと思っています。